春の健康 悲しみよ、さようなら!
春の健康 悲しみよ、さようなら
「季節の変わり目は体調が崩れやすい」という話は、よく聞きますね。
四季がある日本ではいつでも季節が変わっているような気もしますが、最も気候の変化が激しいのが、この3月でしょう。
この時期に無理をすると五月病になるとも言われます。
健康への意識の高い人は「3月をいかに、無理せず元気に乗り切るか?」に強い関心をお持ちのようです。
ご自身が良いと思う健康法を実践したり、規則正しい生活を心がけたりするのももちろん大事です。
しかし、このことはご存知ですか?悲しみや不安などのマイナスの感情は、健康面ではいいことは一つもないということ。
あなたの心が暗いと、あなたの体は健康になれません。
まずは毎日を明るい気持ちで、笑って過ごすことが健康な生活への第一歩と言えるでしょう。
腎臓を大切に!
毎年3月の第二木曜日は「世界腎臓デー」です。
腎臓病の早期発見と治療の重要性を啓発する国際的な取り組みとして定められました。
しかし、腎臓って普段あまり意識しませんよね。
腎臓デーを迎えた今月、私たちは何をどう注意すればいいのでしょうか?
① 腎臓の病気はとても身近
「腎臓デー?自分にはまず関係ないな」と思ったあなたも、このデータを見たらウゥンと唸ってしまうかもしれません。
慢性的な腎臓疾患を抱えている成人は、8人に一人。治療が必要な腎臓病患者は17人に一人。
透析を受けている人は30万人もいます。
あなたのごく身近な人の中に必ず、腎臓に何らかの疾患を持っている人がいると言っても過言ではないでしょう。
実は腎臓には、異状があったり不調に陥ったりしても自覚症状が出にくいという特徴があります。
そのため、医療機関が一生懸命「腎臓を大事にしましょう」と呼びかけても、イマイチ反応が薄く周知されないという事実があるのです。
しかし無関心でいるのは危険。
腎臓の機能の80%が失われるまで本人も不調に気付かず、また失った機能を回復させることもできませんから、「気付いたときには後の祭り」となってしまいます。
自分の腎臓が体のどこにあるのかすら、イマイチわかっていない私たちですが、腎臓は「肝腎要(かんじんかなめ)」な臓器であるということを覚えておきましょう。
② 治らないのが怖いところ!
腎臓は体の中の毒素や老廃物の除去、水分の調節といった、生命を維持し、身体の環境を一定に保つ大切な役割を担っています。そんな大事な腎臓ですから、問題が起こると身体中にさまざまな影響がでます。
しかし、「さまざまな影響」と言っても、脳や心臓の疾患などに比べれば緊急性はそれほど高くなく、普段の生活にもさほど支障は出ないように思える症状が主です。
尿の変化、むくみなどから始まり、高血圧、疲労感、食欲の低下など。
「日常生活に支障がないなら、それほど気にしなくていいんじゃないの?」と思わせるところが、腎臓の怖いところかもしれませんね。
初期のうちは支障がなくても、尿毒症など重症に至れば、定期的な通院と投薬が必要になります。
そして治療しても治るわけではなく、悪化を防ぐことしかできません。
腎臓の状態は体の疲労と深く関係していますから、年度末で忙しい3月であっても、意識的にゆっくり休むことを心がけてください。