冬の健康
冬の健康 温めすぎていませんか?
ヒートテックや、いわゆる「ババシャツ」は、いまや冬の必需品となりましたね。
ほかにも温熱効果のある靴下、遠赤外線効果のある腹巻など、これさえあれば怖くない!と思えるほど高機能なアイテムがたくさん売られています。あなたもひとつや二つはご利用でしょうか?
体を温めるアイテムは、確かに便利です。
しかし温めすぎは要注意。本来人間の体は、自力で体を温める機能を持っています。
そこへ外から温めすぎてしまうと「自分で温めなくていいのか」と体が判断し、自力で体温をあげることをサボることがある、と言われているのです。
体温をあげることは免疫力のアップにもつながりますから、特定の場合を除いてアイテムにはできる限り頼らず、自力で発熱する力を身に着けることが大切です。
ヒートショックに注意!
寒い冬に、温かいお風呂に入るのは格別に気持ちの良いものです。
少し熱いくらいがちょうどいいからと、ついつい、いつもよりお湯の温度を高めにしていませんか?
① 対策は今すぐに!
「ヒートショック」という言葉は、以前は建設業の専門用語として知られていましたが、医療業界でも広く使われています。
その意味は、急激な温度変化がもたらす体への悪影響のこと。
例えば、暖房の効いた温かい部屋を出て、外気温と変わらないほど寒いお風呂場に行き服を脱ぎ、熱いお風呂に入る・・体は大きな気温変化にさらされることになります。
このような、家の中で起こるヒートショックによって毎年多くの方が命を落としています。
ご高齢の方に限れば、ご家庭内で亡くなる原因の4分の1が、ヒートショックによる失神や心筋梗塞、脳梗塞だとも言われており、交通事故死よりもその数は圧倒的に多いのです。
高齢者に限らず、若いからといって急激な温度変化を受けることは健康上良くありません。
若くても、元気であっても「我が家の風呂場は寒い!」「つい熱いお風呂に入っちゃうのよね」との自覚がある場合には、一刻も早くその状況を改めましょう。何かあってからでは遅いので、ご自身のため、ご家族のために対策を行ってください。
② 快適・健康な入浴法とは
家の中でヒートショックが最も起こりやすいのは、脱衣所とお風呂場です。
最近建てられた家なら、お風呂場や脱衣所が寒くならないよう工夫が凝らされているものも多いのですが、古い家はそうではありません。
お風呂に入ろう!と思ってから入るまでに大きな決心が必要なほど脱衣所が寒いお宅は、小型の暖房を設置するなどして、他の部屋との温度差を小さくしましょう。
浴室内にはせっかく温かいお湯があるのですから、それを活用してください。
通常お風呂にお湯をはる際はふたを閉めますが、浴室内を温かくするために、蓋をせずにお湯をはります。これだけでとても快適になりますよ。
お風呂のお湯の温度は38~40℃が理想的です。42℃のお湯に首までしっかり浸かるのが好きな方も、健康のために習慣を改めることをおススメします。熱いお湯は交感神経が刺激されますが、ぬるめのお湯はリラックス効果がありますよ。
まだまだ寒い日が続きますので、お体を大切にして過ごしてくださいね!