歯のこと、忘れないで

あなたの体の健康は、あなたの選ぶ食事や運動、
そして定期的なメンテナンスでつくり上げられています。
そのことはあなたも既にご承知でしょう。

でも、これからは健康をつくり上げる要素に「歯」を加えてください。
歯の役割は非常に大きいのです。

  • 歯も消化器官です

ちょっと怖い話ですが、想像してみてください。
「あなたの指はなくなります」と言われたら、
それはそれはビックリしますよね。

そして、そうしなくていい方法はないのか、必死に探すはずです。
あなたの体、そして体をつくる部位は唯一無二の尊いもの。
そう思うからこそ、できるだけ失わないように、
良い状態に保つようにしたいと考えるのが普通です。

しかしなぜか、歯についてだけはそのように考えない人が多いのです。
「歯を削りますよ」「歯を抜きますよ」と言われても、
「ちゃんと磨かなかったから仕方がないな」で終わらせてしまう。

例えば皮膚は、ケガをしても再生しますが、歯は抜いたらもう生えてきません。
それなのになぜ、こんなにぞんざいに扱われるのでしょうか。

体をつくる日々の食事は、口から体内に入ります。
その際、一番初めに食べ物の消化に取りかかるのは歯です。
歯がしっかり機能することは、食べ物を正常に消化・吸収するうえで欠かせないことであることを忘れないでください。

  • 歯がないことによる老後の弊害

しかし、たまにこんなふうにおっしゃる方もいます。
「入れ歯とかインプラントがあるんだから、
歯なんてちょっと無くなっても構わないよ」。
代替歯の技術はここ数年で発達し、いろんな選択肢の中から、
自分に合ったより良いものを選べるようにはなりました。

でも、それらも元の歯の機能に比べればどうしても劣ります。
またインプラントなどは、口内の土台がしっかりしていないと使用できないという難点もあり、
「どんなに状態が悪くてもこれがあれば大丈夫」と言えるほどの代替歯はないのが現状でしょう。

歯がしっかりしていないと、噛むのが嫌になる、億劫になる。
そして食べるのも面倒になる。
するとどんどん、口の周辺の機能が衰えていきます。

見た目も老けてしまいますし、飲み込む力、噛む力が弱まって、
様々な弊害を引き起こす可能性が高くなります。

老後まで健康に若々しく過ごせるかどうかは、
歯にかかっていると言っても過言ではないのです・・!

  • 異状が出る前にメンテナンスを

お体のメンテナンスは「痛くなってから」ではなく
「痛くなる前に」が有効であることは、あなたもご存知でしょう。

歯も同じです。

痛くなってから、異状が見られてからではなく、
何もない状態のうちに歯医者さんに見てもらってメンテナンスをしてください。

歯の健康は全身の健康に関係しています。
「8020(80歳で20本の歯を持つ)」どころか「10020」を目指してお手入れを続けましょう!